Peco’s Journal

いろんなこと書くよ

#40 アイスの話

 

かなり昔だからよく覚えてないけど、多分僕が5歳くらいの時の話だと思います。

 

あれはどこかの…道の駅だったかなぁ。父の運転する車で、どこかに向かう途中。施設の中にジェラートっていうアイスを売ってるお店があって、父に買ってもらってお店の前のベンチで座って食べてました。ソフトクリームみたいに、コーンに乗せるタイプのものでした。

 

今はもう21歳、身長も父より大きくなったけれど、当時の僕は5歳かそこらで、やっぱりまだ注意力とかも散漫で。その時も、ふと外の景色に目をとられている間にアイスを持つ手が傾いてしまい、まだほとんど残っていたアイスを床に落としちゃったんです。

 

隣にいた父はお店の店員さんに助けを求め、床を掃除してくれました。一方の僕は、どうしたらいいかわからず狼狽えていたと思います。落としてしまったアイスを見て、もしかしたら泣いていたかもしれません。

 

今度から気をつけろな〜なんて父から言われながらまたベンチに座り、残ったコーンを食べてた時、店員さんが僕のところに来てくれたんです。「よかったらこれ…」って、マグカップに入れたアイスを持ってきてくれました。

 

店員さんの行動が何を意味していたのか、当時の僕は理解に至ることができませんでした。僕が覚えているのは、その時は父に促されて店員さんにお礼を言い、貰ったアイスを大事に、落とさないように食べたこと。でも、今ならそれがどんなにありがたいことだったか、よく理解できます。

 

 

小さい頃も、大きくなってからも、身の回りに起こることって特に変わらないはずなんです。ただ一つ違うのは、その出来事をどう感じるか、どう考えるかってこと。小さい頃はわからなかったことが、大きくなってふと思い出した時にわかるようになる。

 

自分が成長したかどうかなんて、実感は湧きにくいものです。けれど、こういう時に、自分の中でその意味が気付けたのなら、それは成長と呼ぶのに相応しいのではないかと、そう思いました。

 

 

あのお店がどこにあったのかは、もう覚えていません。店員さんのことも、若い女性だったことしか覚えていません。もし場所が分かったとしても、もう15年前の話。お店はそこにないかもしれない。あの時の店員さんはもう勤めていないかもしれない。でも、いつかあの時の店員さんにまた会って、改めてお礼を言いたいですね。

 

 

ぺこ