Peco’s Journal

いろんなこと書くよ

人権を失いそうになった話

ある日。

 

友人達と居酒屋で飲んだ帰り、ラーメン屋に来た。飲みの締めはラーメン、やはりこれは外せない。

 

 

席に着いた瞬間、僕は強烈な腹痛に襲われた。居酒屋からラーメン屋に歩いている途中も薄っすらと存在は認識していたが、その奴が本気で僕を襲いに来た。

 

まず最初、ラーメン屋のトイレに行った。鍵が閉まっていた。なんてこった。とりあえず数分待ってみたが開く気配がない。ラーメンが伸びるのを覚悟で、僕は店の人に断り最寄りのコンビニに向かった。

 

コンビニに入る。トイレに向かう。しかし残念なことに、ここでもトイレの鍵は閉まっていた。本当に何なんだ。条件も悪かった(ガチ深夜)(プレミアムフライデー)し、きっと酔っ払いがゲロでも吐いてるんだろう。本当に迷惑な奴らだ。

 

最寄りのコンビニを出て、近くの地下鉄の入り口に入った。地下鉄のトイレは改札の前にあるし、個室の数も十分用意されている。地下への階段を降りる途中、僕は勝利を確信していた。

 

否。

 

冷静に考えてみてほしい。僕がその階段を降りたのは夜中の1時半頃。最終電車などとうの昔に行ってしまっており、それに従って改札への道は無残にも閉ざされてしまっていた。無論、トイレへの道もだ。

 

この時点で、僕はもう半分諦めがついていた。ここで人権を捨ててもいい。幸い誰も見ていない。傷付くのは自分の自尊心だけで良い。そう考えた。

 

僕は諦めなかった。

 

僕は知っていた。道路を挟んだ向かいに、もう一つコンビニがあったことを。限界などとうに超えたSiri(婉曲表現)と共に、地下道を通り、階段を登り、そのコンビニを目指した。正直、この階段登ってる時は一瞬でも力を抜いたら人権を失っていたので、ガチで危なかった。

 

階段を登り、さらに十数歩。コンビニにたどり着いた僕は、真っ先に店員さんにトイレの所在地を尋ねる。「あぁ、右の突き当たりですよ」その「ですよ」が聞こえる前に僕は歩みを再開し、考えうる最短の距離でそこへ向かった。

 

たどり着いたその約束の地は、その時まさに個室が一つ空いたところであった。これを奇跡と呼ばずして、何と呼べるだろうか。

 

 

21年とちょっと生きてきた人生の中で、あれほど早く個室に入ってから用を足す準備が完了するまでの時間が短かった日はないだろう。なんとか僕は人権を失わずに済んだ。いや、21にもなって漏らすとか、マジであり得ないから…。

 

 

 

おしり。