Peco’s Journal

いろんなこと書くよ

#4 毛布の話。

僕、毛布が好きなんですよ。

 

物心ついた頃から今に至るまで、何代かは経てきたけどずっとお気に入りの毛布があって、家にいる時は基本肌身離さず身に付けてます。毛布を身に付けるって日本語おかしいけど、そのままのイメージね。


なんでかって、その理由はほとんどが無意識レベルのものなので実はわからないんですよね。でもきっと、自分の匂いがするからなんだ、と思います。ずっと一緒にいると自分の匂いが染み付いて、きっとそれが好きなんだって思います。

 

 

 

10数年前。


長期休暇の間、実家に預けられることになった僕。勿論当時のお気に入りの毛布も一緒でした。


いつも毛布にべったり、それを見兼ねた祖父が「そろそろクリーニングしたらどうだ」との提案をしてきました。たったの数日間でもお気にの毛布と離れるのが嫌だった僕はまあ大分駄々こねたんですが、結局クリーニングには出すことに。


クリーニング、まあつまりお洗濯なんですが、要は匂いが消えちゃうじゃないですか。僕はそれが嫌で仕方なかったんです。だからクリーニングに出す条件として、「匂いは消さないで」なんて無理難題を祖父とクリーニング屋さんに突きつけちゃって。申し訳ないことをしたなぁと今では反省してます。

 


数日後。


クリーニングが終わった毛布を受け取り、家に帰った僕はすぐさま袋を開け、毛布の匂いを嗅ぎました。勿論その匂いは、クリーニングに出す前の匂いとは全くもって異なるものでした。


でもその時、本当に驚いたのを覚えています。


クリーニングが終わった僕の毛布は、まるで焼きたてのクッキーのような、とても甘い香りがしたんです。


きっとそれは、クリーニング屋さんなりに悩んだ結果の苦肉の策だったのでしょう。当時はそう気付くことはできませんでしたが、今となってはとてもありがたいことをしていただけたんだな、と感謝しています。


その後はその甘い香りがすっかり気に入ってしまい、匂いが消えるから、なんて理由で洗濯やクリーニングを嫌がることはなくなりました。クリーニング屋さんの神対応が、当時の僕を少しだけ大人にしてくれました。

 


毛布の匂いが好き、なんて言ったって普通は何言ってんだこいつ、って感じだと思うんです。でもあの時のクリーニング屋さんは僕のそんな気持ちを精一杯汲み取ってくれて、それで自分ができる一番いい方法で僕に毛布を返してくれました。それってすごいことだと思うし、今でも思い出すたびに感謝しています。

 


そんなお話。あのクリーニング屋さん、元気かなぁ…

 

ぺこ

 

 

毛布の話 | ぺこにっき

自分のアメブロより転載。